マメコブシガニ

特徴

(写真:2017年5月採集。約1.5cm(甲羅の幅)。オスのがメスを後ろから抱き抱えている様子)

レア度:★★★☆☆ 節足動物門 軟甲綱 十脚目 コブシガニ科 マメコブシガニ属 学名:Philyra pisum 英名:? よく見られる季節:6~8月

最大で2cm(甲羅の幅)ほどになる小型のカニ。カニのくせに前に歩くことができる面白いカニ。浦安では三番瀬で初夏~夏にかけてときどき目にする。周りに何もない砂上をテクテク歩く姿を発見すると、「あぁ、夏がきたんだなぁ」とワクワクした気持ちになる。普段は砂に浅く潜っていることが多いようだ。

甲羅は半球状で、色はベージュや薄い褐色、濃い褐色、白色など数種類あるようで、中にはそれらが組み合わさって迷彩柄のような模様をした個体もいる。腹側はほとんどの個体で全体が真っ白なことが多い。

ハサミは薄いニッパーのようになっており、これを上手に使って「アサリ」などの二枚貝の殻をこじ開けて食べることもある。

よく1匹のマメコブシガニの上にもう1匹が覆いかぶさっている姿(写真)をよく目にするが、これはオスがメスを後ろから抱き抱えることによって、メスを別のオスに取られないようにしている。この行動は交尾の前後に行われるので「交尾前(後)ガード」という。このような行動は繁殖期の5~8月頃によく見られる。私も男としてこのオラオラっぷりを少しは見習いたい。

(2020年5月)

2019年5月採集。約1.5cm(甲羅の幅)。オスのマメコブシガニ
オスのマメコブシガニの腹側

採集する

(写真:2016年8月採集。約0.8cm(甲羅の幅)。マメコブシガニの子供)

動きがあまり速くないので、採集は簡単。三番瀬などの海底が砂の場所で、初夏~夏の潮が引いた時に下を見ながら歩いていると、のそのそと動くマメコブシガニを発見できる。

砂に浅く潜る習性があるので、タモ網で海底を引きずっていると捕れることもある。

飼育する

(写真:「アサリ」の貝殻を開けようとするマメコブシガニ)

水槽に入れると砂に潜ってしまうことが多いので、飼育実態がよく分からない。エサを水槽に入れるとその臭いに反応してか、砂の中からムクムクと現れる。また写真のように「アサリ」などの二枚貝を入れてやると一生懸命貝殻を開いて食べようとする。その必死な様子が可愛らしく笑える。

寿命は3年ほどという情報もあるが、三番瀬水槽ではいつの間にか姿を消してしまうことが多く、どの程度生きたのかよく分からない。頑丈そうな見た目に反して、他生物による攻撃にはあまり強くないような印象がある。マメコブシガニだけを隔離して、1匹1匹にしっかりとエサをあげれば長生きするのかもしれない。