ヒモムシの一種⑥
特徴
(写真:自宅水槽5号のカベを這うヒモムシの一種⑥。長さ7cm。太さ1~2mmほど。体は非常によく伸び縮みする。普段は底砂中や投げ込みフィルター内にいるのだが、エサの存在を感知すると、底砂から出て来て音もなく動き回る)
レア度:? 紐形動物門 学名:? 英名:? よく見られる季節:水温が24℃を超えてくると数が増え動きも活発になるような
種類不明。もしかすると以前紹介した「ヒモムシの一種⑤」と同種もしくは近い種かもしれないが、体色がちょっと違ったので、別ページで紹介することにした。
感覚的にこの手のヒモムシは、底砂に汚れが蓄積したり、水の汚れが強い状態が続くと発生・増殖してくる(つまり水槽のお手入れ不足)。さらに今回気が付いたのは水温が24℃以上に上昇してくると増殖スピードが速くなり活性も上がる!?ということだ。
また食欲も旺盛で、死んだ小型の生物などは半日もあれば跡かたなく食い尽くしてくれる。ある意味強力な掃除屋なのかもしれない。
さてこのヒモムシたち。見た目的にはあまり良いもではないが、特に大きな被害を被っている生物もいなさそうだし、しばらく様子をみてみようと飼育?観察することにした(後にこれは誤りだったことが分かるのだが…)。
(2025年8月)
他生物への影響 と 駆除方法
(写真:こ、この状態はまさか…)
そんなこんなで彼らを”掃除屋”として観察していたのだが、初夏を迎え、蒸し暑さとともに水温も25℃を超えたあたりから水槽内に変化が現れた。
まず同居させていたウミニナ類が最近全然砂に潜っておらず、活性も低いことに気が付く。当初は別の理由で弱っているのかと思っていた。
次にヒモムシたちの数が明らかに増えている。特に水温26℃を超えてから、さらに増加スピードと活性も上がっているような気がした。
そして事件が起きる。
同居の「アラムシロ」(巻貝)がヒモムシに水槽のフタの裏まで追いかけられて、噛みつかれていたのだ(写真)。
この「アラムシロ」は翌日、殻だけの姿になって砂に埋まっていた(噛みつかれる前から弱っていたのかもしれないが)。ヒモムシの攻撃性も高まっている!?
これはさすがにイカン!!ということで駆除を決定する。
作戦は単純で「糸で縛ったエサを砂上に固定し、それに群がったヒモムシを引き上げ取り出す」というものだ。
エサは何でも良さそうだったが、実績のあるクリルにする。それをオモリ替わりの針金で巻いて糸を付けて沈める。
あっという間にクリルはヒモムシまみれに(下の写真)。
さすがに1回では駆除しきれないのでこの作業を繰り返す。3回も行うと、砂上に出現するヒモムシの数はかなり少なくなってきた。想定していたより簡単に済みそうだ。
そして最後は水槽の真ん中にクリルを固定してヒモムシをおびき寄せながら、目につくヒモムシをピンセットで取り出していく。
このヒモムシ、体が非常にぬるぬるしているうえ、ピンセットで挟もうとすると体を1/10ぐらいの長さまで縮めるので捕まえにくい(でもゴカイなどとは引っ張っても違ってちぎれにくい)。とはいえ小さな水槽に少ない底砂なので、作業自体は1時間もかからず終了した。
幸運なことにこの駆除作業をしてから、ヒモムシの姿はほとんど見なくなった。水槽の環境にもよるだろうが短期間に爆発的に増えるってタイプではないのかな? そしてヒモムシたちが消えるとウミニナ類が再び砂に潜るようになった。やはり砂中にいたコイツらがストレスだったのね。
ちなみに取り出したヒモムシたちは、別の水槽の生物たちに食わせて処理しようとしたのだが、魚もカニもヤドカリも食わない…。ヒモムシ類は防衛のため毒を備えているものが多いという話を聞いたことがあるが、コイツらもそうだったのだろうか。
