ドロメ

特徴

(写真:2015年4月中旬撮影。全長約12cm。釣り人が釣ったものを見せてもらった)

レア度:★★★☆☆ 脊索動物門 条鰭綱 スズキ目 ハゼ科 アゴハゼ属 学名:Chasmichthys gulosus 英名:Gluttonous goby よく見られる季節:4~?月

15cmほどまで成長する。沿岸の岩礁域やタイドプールでよく見られる魚らしいが、私は浦安では2回しか捕まえたことがない。毎年春から初夏に河口付近でドロメの稚魚や幼魚に似ている小魚を大量に見るのだが、それにしては成魚を見ることはあまり多くない気がする。

「アゴハゼ」によく似るが、ドロメの方がより大型になること、「アゴハゼ」に比べて潰れたような頭をしていること、ドロメの胸びれと尾びれには斑点がなく(「アゴハゼ」にはある)、またドロメの尾びれの後端は白くフチ取られている(「アゴハゼ」にはフチ取りがない)といった特徴から見分けることができる。

食性は雑食性で、小魚やゴカイ類、小型の甲殻類、藻類など様々なものを食べる。産卵期は早春~春で、転石の天井に産み付けられた卵をオスが保護する。

ハゼ釣りの外道として「ダボハゼ」と呼ばれる魚の1つ。

ある人の話ではなかなか味の良い魚らしく、天ぷらにすると最高だとか。

(2020年5年)

採集する

(写真:2019年10月下旬採集。全長約8cm。テトラポッドの穴釣りで採集したドロメ。この個体はオレンジっぽい体色をしており、初めはドロメと分からなかったが、ドロメの特徴である尾ビレの白いフチ取りがよく見える)

私はタモ網で採集したことがない。過去に採集したのも、テトラポッドや岩の隙間で穴釣りをしていたらたまたま釣れたものだ。たくさんいる「アゴハゼ」と比べるとドロメの個体数は少ない印象がある。「アゴハゼ」に比べて、少し深い所にいたりするのかなと勝手に想像している。