メジナ

特徴

(写真:2021年1月上旬撮影。全長約10cm。私が今まで飼育してきたメジナは水槽内で落ち着いた状態だと体色が少し白っぽくなることが多い)

レア度:★★★★★★★☆☆☆ 脊索動物門 条鰭綱 スズキ目 メジナ科 学名:Girella punctata​ 英名:Largescale blackfish よく見られる季節:6~9月

最大で全長60cm以上になる。通称「グレ」とも呼ばれる、釣り人が大好きなその③(その①その②はこちら)。

テレビの釣り番組で見たことあるかもしれないが、磯でサングラスとライフジャケットを装着し長~い竿を持った「いかにも釣り人」という格好の人が狙っている魚は大体この魚(正確には「クロメジナ」や「オキナメジナ」なども含まれるが)。日本ではこの魚を釣るために、とんでもない数の釣り具が生み出され、ものすごい額のお金が使われている(2020年現在はだが)。

浦安では5~6月頃に過去付近や三番瀬の浅瀬で全長1~3cmほどの稚魚・幼魚が、群れをなして泳いでいるのをたま見かける。東京湾奥のメジナは、小さいうちは流れの緩やかな河口や干潟などで過ごし、大きくなるとテトラポットや堤防など人工物に生息場所を移すという感じなのかもしれない。浦安沿岸のテトラポッド帯でも20~30cmほどの中型のメジナが釣れるという話を聞いたことがある。

私は海に潜って野生のメジナを何度も見てきたが、性格は貪欲だが警戒心が高く、臆病な一面も持つ魚という印象。水中ではいつも人間と一定の距離を保ち、こちらが何か動きを見せるとすぐに逃げていく。頭が良さそうだ。

食性は雑食性で、小型の甲殻類やゴカイ類、冬には海藻類を好んで食べるようだ。産卵期は2~6月頃。

(2020年6月)

(2024年6月)

こちらは上の写真の個体の過去の姿。2018年12月下旬撮影。全長約8cm。
こちらは2022年7月上旬に三番瀬で採集した「メジナの幼魚」。全長3.5cm。白いバケツに入れておいたためか、体色が薄い黄色っぽく変化している。目盛りは5mm

採集する

(写真:2017年6月上旬に河口付近で採集した。「メジナの幼魚」。全長約3cm。美しい体色をしている)

素早い魚なのでタモ網での採集は難易度高め。

6月頃に浅瀬を泳いでいる1~3cmぐらいの稚魚・幼魚サイズなら比較的捕まえ易い。あとは海藻の中などに隠れている場合もあるので、海藻ごと網で掬ってみると採れることもある。

ある程度大きくなったメジナは警戒心が高く泳ぎも速いので釣りでの採集が第一候補か。地方の漁港などではサビキ釣りをすると小さなメジナ(小さいので「木っ端グレ」という)が嫌というほど釣れるが、浦安周辺ではアオイソメやオキアミをエサにしたウキ釣りやヘチ釣りなどで根気よく狙う必要がある。

飼育する

(写真:2019年5月中旬採集。全長約1.5cm。「メジナの稚魚」と思われる。目盛りは1cm)

環境の変化に強く、配合飼料もよく食べるので飼育は容易。他の魚を押しのけて、バクバクエサを食うので成長も速い(そのせいでエサにありつけない魚が出ることもしばしば)。貪欲できつい性格の魚だが、人影が見えるとすぐ石の間に隠れるなど臆病な一面もある。

先に書いた通り貪欲で気が強くパワーもあるので、水槽のジャイアンになりやすい。そのため混泳には注意が必要。口に入るようなサイズの生物ならすぐに食われてしまうし、海藻類やホヤ類なども丈夫な歯でガシガシかじられてしまう。

またメジナには「イジメ」という特徴がある。メジナは1匹で飼うと我が物顔で他の魚を攻撃し、何匹かで飼うと仲間はずれのメジナを作ってみんなでそいつをイジメ、最悪殺してしまうことがよく起こる。

しかし海の中では数匹~数十匹が群れをなして仲良く泳いでおり、水槽という閉鎖空間に入れるとこのようなイジメが発生する。これは何か人間社会に通じるところがあるのかもしれない。そのことについて言及した「さかなクン」の記事をぜひ読んでみてほしい。

しかし現在三番瀬水槽ではメジナを2年前から5匹飼っているが、多少のケンカはあるものの深刻なイジメもなく仲良く?やっている…謎だ。

メジナの幼魚。全長約3.5cm。小さいうちは可愛いんだけどな~。良く動くし、エサもバクバク食うし…