メバル(の一種)の稚魚

特徴

(写真:2020年3月下旬採集。全長約2cm。目の大きさや体型に「メバル」成魚らしさを感じるが、明瞭なシマ模様や体内が透けて見えるなど稚魚独特の特徴を持っている)

レア度:★★★☆☆ 脊索動物門 条鰭綱 スズキ目 メバル科 メバル属 学名:Sebastes sp. 英名:Japanese rockfish? よく見られる季節:3~4月

2020年3月下旬に河口で採集。毎年この時期になるとこのような「メバル」の稚魚をポツポツ見かける。海藻や海中に沈む障害物の側を網ですくうと捕れることがある。

「メバル」らしい体型と大きな目を持つが、まだ体全体に色素がないため背骨や頭蓋骨が透けて見え、内蔵を覆う銀色の腹膜も見える。また体には小さな点が集まってできた、太く明瞭なシマ模様があるのも特徴(魚類学的にはこのシマは「横ジマ」となる)。

「メバル(の一種)」のページで説明したように、近年メバルは「アカメバル」、「シロメバル」、「クロメバル」の3種に分けられたが、この稚魚が何メバルの稚魚なのか分からないので、「メバル(の一種)の稚魚」とした。

(2020年5月)

他の生物に攻撃されないよう、隔離ケース(穴を開けたプラスチックのカップ)に入れて一時飼育していた。生きたブラインシュリンプはすぐに食べるようになったが、それ以外のエサは中々食べてくれず、仕方ないのでしばらく経ってから採集した場所へ逃がすことにした

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