ゴカイの一種⑪
特徴
(写真:2021年4月中旬、浦安市内河川の中流域で採集。全長約70mm、太さ約5mm。赤~ピンクの体とその大きさから、「一般人がイメージするゴカイ」という見た目をしていると思う)
レア度:? 環形動物門 多毛綱 学名:? 英名:? よく見られる季節:?
種類不明。2021年の4月中旬に、浦安市内河川の中流域の泥の中から発見。その時は小さなスコップしか持っていなかったので、10~20cm程度の深さしか泥を掘り返すことができなかったが、それでも1時間で10匹ほど発見できた。
ちなみにこの場所には「ヤマトオサガニ」や「アシハラガニ」などといった、所謂「干潟のカニ」たちも多く生息している。
姿は一般人がイメージする、「ザ・ゴカイ」といった感じ。体色は赤~ピンクをしており、頭部はやや緑がかっている。色を除けば、私たちが釣りでよく使用する「アオイソメ(アオゴカイ)」によく似ていると思う。
みなさんにお伝えしなくてはならないことがある。ゴカイ類(多毛類)というのはまだまだ未知の部分が多い生物群で、研究者の数もが少ないため研究も十分には進んでおらず、さらにまだ発見同定されていない種(未記載種)が大量にいることが推測されている(2023年現在)。
またゴカイ類(多毛類)を正確に同定するには、その道のプロフェッショナルが顕微鏡下で「口の周りにある黒い点の数が~」や「体側にある疣足の先端の形状が~」というのを確認したり、動き方やどのような場所(底質)にいたかなど様々なファクターを総合して判断する必要がある。
つまり超マニアックな世界で、私などが「これは~ゴカイです!!」なんて迂闊には言えない領域なのだ!!…というのを現在(2023年)になってようやく自戒している。なのでこのページに書いてあることは話半分に聞いて、是非論文や専門家の方の解説等を参考にして欲しい!! ちなみにゴカイ類(多毛類)の研究者の間では採集したゴカイ類(多毛類)を生きたまま食べる風習があるとかないとか…(「魚に人気があるヤツはやっぱり美味いですよ!」って言っていたなぁ…)。
(2023年9月)