ウオノエの一種①

特徴

(写真:2019年4月下旬採集。全長約3mm。生きた状態で撮影。目盛は0.5mm。後述するが、ある寄生生物の幼体では? と考えている)

レア度:? 節足動物門 軟甲綱 ウオノエ科 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

種類不明。2019年4月下旬の夜、三番瀬で海底の砂をタモ網で掬ったら、その中から発見した(砂に貝殻の欠片などが混じらない場所)。

頭部には触角と思われるものが2本あり、大きな黒い眼がよく目立つ。体の背面には黒い刺青のような複雑な模様が見られる。体の後端は二又に分かれており、その先端はとがっている。

 

(追記:2021年11月3日)2019年に採集してから、ずっと何の生物なのか謎のままだったが、「浦安市三番瀬環境観察館」を訪れた際、机の上に並んでいたパンフレットをふと見ると、これとほぼ同じ姿の生物が「ウオノエ類」と掲載されているのを発見。ウオノエというとタイノエのような白いダンゴムシチックなものを想像していたが、ウオノエにも色々といるんだなぁ。

 

(追記:2023年12月19日)ひょんなことからこいつと姿が酷似した生物に出会う。それは2022年9月下旬に採集した「サヨリヤドリムシ」の、育抱内にいた「サヨリヤドリムシ」の幼体(マンカ幼体)である。見た目もサイズもまんまこれである。あくまで推測になるが、写真の個体は「サヨリ」に寄生する前の「サヨリヤドリムシ」の幼体を偶然採集してしまったものなのではないか。今となっては確かめようがないんだなぁ…。

(2020年5月)

(2023年12月)

大きな黒い眼と、刺青のような黒い複雑な模様が特徴的
腹側から撮影。目盛は0.5mm
2022年9月下旬に採集した「サヨリヤドリムシ」の育抱内の「サヨリヤドリムシ」の幼体(マンカ幼体)
こちらは2022年9月下旬に釣った「サヨリ」の体表から採集したウオノエ類の一種。全長約2mm。「サヨリヤドリムシ」のマンカ幼体ではないかと思っているが、見た目そっくりでしょ?