ウミセミの一種①

特徴

(写真:2019年8月下旬、河口付近で採集。体長約5mm。生きた状態で撮影)

レア度:? 節足動物門 軟甲綱 等脚目 コツブムシ科 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

(同定にちょっと自信がありません。他の資料も参照してください)

種類不明。どのくらいまで大きくなるかはわからない。2019年8月下旬に、河口付近の護岸際の海底をタモ網で引きずったら偶然採集できた。

体は茶色く汚れた肌色で、体の背面はウロコに覆われており、よく見るとウロコ全体に非常に小さな黒点が散らばっている。体の後端にある羽状のヒレ(尾肢?)が体に対して大きく感じ、また背面が盛り上がっているようにも見える(微妙だが)。

また体の後端部がUの字に窪んでおり、その両端が2本のトゲのように見える。眼は黒くはっきりしており、角のとれた三角形のような形状をしている。

以上の特徴から「シリケンウミセミ」のメス個体?などと想像しているが、全く自信はない。

ウミセミとは、『日本大百科全書』の解説を引用させていただくと、『節足動物門 甲殻綱 等脚目 コツブムシ科のウミセミとよばれる数種の総称。基本的な形態はイソコツブムシなどと同様で、長楕円(ちょうだえん)形であるが、背面が盛り上がってセミを思わす形態からウミセミの名がある。

代表的な種はチビウミセHolotelson tuberculatusとシリケンウミセミDynoides dentisinusで、ともに北海道から九州各地、中国北部に分布し、岩礁の潮間帯の石の下や海藻の根元にすむ。体長1センチメートル内外。チビウミセミの雄では腹尾節の後端が棒状突起として伸びるが、雌では三角形。シリケンウミセミも雌では腹部前節に突起がない。[武田正倫]』。

(2020年3月)

(2023年12月)

下から光を当てて撮影。よく見るとウロコ全体に非常に小さな黒点が散らばっている。また体の後端部がUの字に窪んでおり、その両端が2本のトゲのように見える