ヒモムシの一種③

特徴

(写真:2022年11月下旬、浦安市内河川の河口で採集。全長約9cm、太さ約1mm。生きた状態で撮影。おそらく護岸に付着していた「マガキ」の貝殻にくっついていたのだと思う。ヒモムシ類って色んなのがいて奥が深い… 目盛りは0.5mm)

レア度:? 紐形動物門 担帽綱 異紐虫目 リネウス科 学名:Evelineus mcintoshi 英名:? よく見られる季節:?

当初このヒモムシを「リュウキュウヒモムシ」だと誤同定していたのだが、専門家の方からこれは Evelineus mcintoshii (和名なし)ではないかとのご指摘をいただき、このページを修正するに至った。また本種の詳細ついては『大阪湾海岸生物研究会のブログ』の解説が大変参考になったので、以下にリンクを張らせていただく(ありがとうございます)。

『大阪湾海岸生物研究会のブログ』https://osakawan.hatenablog.com/entry/2020/06/29/180024

どのくらい大きくなるかは分からない。2022年11月下旬に浦安市内河川の河口でイベント用の生物を採集した際に、その中に混じっていた模様。

その際、潮間帯の護岸に付着していた「マガキ」をはがしていくつか持ち帰ったのだが、おそらくその貝殻に付着していたものと思われる(自宅で生物の仕分けを行っていたら、バットの中でうごめいているのを発見したので)。

採集場所では「マガキ」をはがすと、その裏からよく「ヒモムシの一種②」が見つかるのだが、本種を発見したのは今回が初めて。

今回見つけた個体は、体は薄い黄色でトラ柄のような黒い模様が入り、また背面の中心にはオレンジ細いラインが1本走っている(下の写真参照)。また頭部先端あたりもオレンジに色づいている。

体の後端に向かうに連れ体は細くなり、そのため消化管なのかその内容物なのかは分からないが、体内に薄い褐色の物体が透けて見えている。

動きは体全体を弱くうねらせながら、スーっとゆっくり移動する。動きの速さは秒速2mmといったところか。

こういう見た目のヘビがペットショップで売っていそうである。

(2023年1月)

今回見つけた個体は、体は薄い黄色でトラ柄のような黒い模様がはいり、また背面の中心にはオレンジ細いラインが1本走っている
頭部を横から見た図。頭部先端あたりもオレンジに色づいている。目盛りは0.5mm
体の後端に向かうに連れ体は細くなり、そのため消化管なのかその内容物なのかは分からないが、体内に薄い褐色の物体が透けて見えている。目盛りは0.5mm
体の中間~後端にかけて
体の後端あたりを拡大。目盛りは0.5mm