ヒモムシの一種①

特徴

(写真:2019年12月下旬、浦安沿岸で釣りにて採集。全長約50cm。生きた状態で撮影。生きた「コノシロ」をエサに、泳がせ釣りをしていたら釣り針にまとわり付いてきた。この時は、写真の個体よりさらに長い個体も採集した)

レア度:? 紐形動物門 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

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種類不明。どのくらいまで大きくなるかは分からない。

2019年12月下旬に浦安沿岸で、生きた「コノシロ」をエサにして50mほど沖の海底に沈めておいたら、いつの間にか釣り針にぐるぐる巻きにまとわり付いていた。「コノシロ」の匂いに誘われて来たのだろうか。

体の長さは50cm~1m、太さは0.5cm~1cmほどあり、見た目は全身真っ黒で、背中側の中心にゴールドのラインが1本走っている。体の表面はネバネバしており、体はよく伸び縮みするが、強く引っ張ると簡単にちぎれる。

頭部と思われる部分は、まるでヒルが脈打つように動いていた。また釣り上げた瞬間は口?と思われるところから、糸状の物体を吐き出していた。

このような生物を見たのはこのときが初めてだったので、釣り上げた時は「なんじゃこりゃー!!」と驚いたが、Twitter等で尋ねてみると「ヒモムシの仲間では?」との回答を頂いた。

ちなみに『ヒモムシ』とは『百科事典マイペディア』の解説を引用させていただくと、『紐形(ひもがた)動物門に属する無脊椎動物の総称。体は細長く紐状で、背腹は扁平、伸縮性に富む。普通は長さ5〜30cm。ほとんどが海産で、石の下や海藻の間などにすむ。頭に眼点、平衡器、繊毛溝などがある。』だそうだ。

私は基本的に岸近くの生物しか採集することができないが、少し沖に行けば知らない生物がまだまだいるのかもしれない。

(2020年12月)

(2023年9月)

頭部(おそらく)。先端の細くなっているところが口だと思われる。この口?の先端から糸状の物体を吐き出していた。また背面の中心にはゴールドのラインが1本走っている
頭部の腹面を見てみる。ヒルの腹面のようなヒダヒダが見られる