ハマグリの一種①

特徴

(写真:2020年7月下旬、三番瀬で採集。貝殻の幅約8cm。冷凍保管後に解凍したもの。「ハマグリ」のように見えるが種類は不明。目盛りは5mm)

レア度:★★★★★★★★☆☆ 軟体動物門 二枚貝綱 マルスダレガイ目 マルスダレガイ科 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

(解説に正確性が欠けています。他の資料を参考にしてください。間違っていたら教えていただけると嬉しいです)

写真は2020年7月下旬に三番瀬で採集したもの。ハマグリの類であるとは思うが、種類は不明。

特徴としては①貝殻の膨らみが強く、丸っこい印象、②貝殻を三角形に見立てた時に右辺(後背縁)が長く直線的、③貝殻を乾燥させると表面の膜がパリパリと剥がれる、などが挙げられる。

「ハマグリ」とは聞き慣れた貝の名であるが、実際には「ハマグリ」を取り巻く状況は非常に複雑で、専門家でもないと正確な説明はできないと思う。

私の拙い知識で語らせていただくと、まず正真正銘の「ハマグリ(Meretrix lusoria)」は東京湾奥では絶滅状態というのが定説で、滅多に見つかるものではない(見つかる可能性がゼロというワケではないが)。

他のハマグリ類で採れる可能性があるのは「チョウセンハマグリ」、「シナハマグリ」だろうか…(他にもあったらスミマセン)。それらが交雑した雑種が採れる可能性も否めない。

ある時、漁業関係者から東京湾内で「私たちがハマグリの種苗(稚貝?)を撒いている」と連絡が来たことがあったが、それが何ハマグリの種苗(稚貝?)なのかも分からない。

ハマグリ類は見た目が似たものが多い上に、貝殻の形状や色、模様には地域差・個体差があるようだ。つまり何が言いたいかというと、

私には何が何だかサッパリ分からないということだ!!

だって「ハマグリ」も「チョウセンハマグリ」も「シナハマグリ」もその他ハマグリたちも、「これが正真正銘の~ハマグリです!!」という”見本”を見たことがないのだもの(泣笑)

ただ三番瀬浦安側で見つかるハマグリ類にはどうやら2~3タイプあるのではないかということはちょびっとだけ分かってきた。それの1タイプが本ページの「ハマグリの一種①」だ。主に貝殻の形状(3辺のバランス)で分けているのだが、ぶっちゃけこのページに乗せている3個体のハマグリ類は、貝殻の形状は似ているものの、全てが同じ種類かは正直全然分からない。

なので信用しないで欲しい。

(2023年8月)

反対側(右側)の貝殻を撮影。冷凍した影響もあると思うが、あまり光沢が無く、また貝殻表面も薄く剥がれている。目盛りは5mm
横(前方)から撮影。貝の厚みは約3.5cmあり、ぷっくりと丸っこい印象。目盛りは5mm
反対側(後方)から撮影。こちら側は暗緑色が目立つ。目盛りは5mm

背面から撮影。蝶番の左側(後方)に黒い靱帯が飛び出しており良く目立つ。右側(前方)には大きな窪み(月面)が見られる。目盛りは1cm

貝殻を開いてみた。たっぷりの身と内臓がぎゅうぎゅうに詰まっている。美味そうだ。目盛りは5mm
外套膜をめくると、薄いピンク色のエラと淡いオレンジ色の足が姿を現した。また水管の先端は黒いようだ。目盛りは5mm
こちらは2017年4月中旬に三番瀬で採集したもの。貝殻の幅約6cm(貝殻の幅)。厚みがあり、丸っとした形状で、貝殻を三角形に見立てた時に右辺(後背縁)が長く直線的だが、上の写真の個体と同じ種類かは不明
こちらは2019年5月中旬に三番瀬で、地元のおばちゃんが採集した個体。約8cm(貝殻の幅)。貝殻を三角形に見立てた時に右辺(後背縁)が長く直線的だが、上の写真の個体と同じ種類かは不明。光沢が強いように思う