ヒドロ虫の一種?
特徴
(写真:2020年4月下旬採集。高さ2~3mm。非常に小さく、よく目を凝らさないと発見できないヒドロ虫の一種ではなく、イソギンチャクの幼体やクラゲのポリプかもしれない)
レア度:? 刺胞動物門 ヒドロ虫綱 学名:? 英名:? よく見られる季節:?
(同定に自信がありません。間違っている可能性があります。他の資料も参照してください)
2020年4月下旬に河口で拾った4cmほどの小石の表面に付着していた。
体はとても細く小さく体色も半透明なため、よく目を凝らさないとなかなか発見できない。もしかしたらヒドロ虫の一種ではなく、イソギンチャクの幼体やクラゲのポリプかもしれない。
体は白色半透明で、基質から1本の茎のようなものが立ち上がり、その高さは約2~3mm)。丸い先端の周囲から13~14本?の触手のようなものが生えている。30秒間じっと観察してみたが直立不動のままで、体を揺らしたり動くことはなかった。
ちなみにヒドロ虫とは『改訂新版 世界大百科事典』の解説を引用させていただくと、『ヒドロ虫綱Hydrozoaの腔腸動物(刺胞動物)の総称で,5目に分けられる。一生の間,定着性のポリプ型のみ,あるいは遊泳性のクラゲ型のみ,またはポリプ型からクラゲ型を経て世代の交替をするものがある。
ポリプの体制は簡単で,胃腔内に隔膜がなく,口盤の周辺部を触手がとりまいている。ヒドラ,オトヒメノハナガサ,クダウミヒドラなどは単体であるが,大部分のポリプは仮根をだして他物に付着し,枝分れしたヒドロ茎hydrocaulusをつくって群体を形成する。
クラゲ型はヒドロクラゲとよばれ,一般に小型で構造は簡単である。傘は皿形や深い釣鐘形で,周縁に触手があり,眼点や平衡器もある。また傘の中央から下方に向けて長い口柄がで,その先端に口が開いている。傘の内側に沿って縁膜(えんまく)という狭い膜があり,これがヒドロクラゲの大きな特徴になっている。
カツオノエボシやバレンクラゲなどのクダ(管)クラゲ類は,上端に泳鐘(えいしよう)といううきがあり,その下部はいろいろな機能をもったポリプによって構成されている。高さ5cmほどのクダウミヒドラが海水中の漁網や諸施設に密生して害を与えることがあり,またカツオノエボシ,カギノテクラゲなどは強い刺胞毒で水泳している者を悩ます。執筆者:今島 実』
(2020年5月)
(2024年5月)