アマクサアメフラシ

特徴

(写真:2020年4月下旬、河口付近で採集。大きさ約20cm。外見は「アメフラシ」にとてもよく似ている)

レア度:★★★★★ 軟体動物門 腹足綱 真後鰓目 アメフラシ科 学名:Aplysia juliana 英名:? よく見られる季節:?

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2020年4月下旬、強い南風が吹いたある日、河口付近の小規模な砂浜に、打ち上げられたかのようにぐったりしている本種を発見(写真)。この時は写真の大きさ20cmほどの個体と、一回り小さな15cmほどの個体2匹を発見した。

またその近くの岩の上には、半分干からびて死んでいる個体も1匹いた。以前この場所で「アメフラシ」を発見したことあったが、アマクサアメフラシを見るのはこの時が初めて。強い南風が吹き海がかなり荒れていたので、どこからか流されてきたのだろうか?

見た目や大きさが「アメフラシ」によく似ているので、初めは「アメフラシの色違いか?」と思ったが、その後知人に尋ねたり自分でも調べてみて、アマクサアメフラシという結論に行き着いた。

「アメフラシ」との見分けのポイントは、アマクサアメフラシの背中の割れ目の両サイドにあるビラビラした膜(側足)が後ろで繋がっているのに対し、「アメフラシ」では繋がっていないこと(下の写真参照)。あとは「アメフラシ」は刺激を与えると紫色の汁を出すが、このアマクサアメフラシは白い汁を出すそうだ。

(2020年4月)

このアマクサアメフラシは濃い褐色をしているが、薄い茶色をしていたり、白いまだら模様のある個体もいるらしい
背中の割れ目の両サイドにあるビラビラした膜(側足)が体の後方で繋がっている。また割れ目の間の肉の中には、丸い板状の殻が埋まっている
ひっくり返してみた。貝殻など様々な物がくっついている。粘着力は高いようだ
採集場所の近くにはアメフラシ類の卵塊もあった。アマクサアメフラシの卵塊だろうか?