ネクトキータ幼生①

特徴

(写真:2019年6月中旬、河口付近で採集。大きさ約1mm。生きた状態で採集。マツタケのような形をしており、スーッとこの姿勢のまま移動する。写真には2匹がそれぞれ、体を裏表にして写っている。目盛りは0.5mm)

レア度:? 環形動物門 多毛綱 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

種類不明。2019年6月中旬の夜に河口の浅瀬で採集。マツタケのようなキノコ型をしており、水中をスーッと動いていた。写真の2匹はそれぞれ、体を裏表にして写っており、表側?には体節を仕切るような黒い横スジが並び、裏面は半透明で内蔵?と排泄口?のようなものが見える。

「何なんだこいつはっ!!!!」

おもわず声に出してしまいそうなほど、奇妙な雰囲気を纏ったプランクトンである。

 

(追記:2020年8月28日)プランクトンに詳しい人に話を伺うことができた。これは多毛類(ゴカイ類)の幼生で、このような幼生を「ネクトキータ幼生」というそうだ。多毛類のなんという種類なのかは聞きそびれてしまったが…。まさかこれが将来、ゴカイ類になるとは全く想像もつかなかった。

また、もっと性能のが良く解像度も高い実態顕微鏡で、写真の個体と同タイプのネクトキータ幼生の映像を見せてもらったのだが、体側?に繊毛のようなものが生えており、それを動かすことでスーッと移動しているようだった。またいつも直立不動というわけではなく、時折体を曲げたりよじらせたり、多毛類っぽい動きもしていた。

(2020年8月)

(2024年1月)

採集する

(写真:廃材とストッキングで作った簡易プランクトンネット)

写真のようにストッキングの先にカップを付けた、自作のプランクトンネットで意外と簡単に採集できる。カップ部分には石を入れたり、糸オモリを巻いたりして少し水に沈むようにしてやると採集しやすい。

水の流れが弱くなっている場所や、堤防の内側の角などプランクトンが溜まっていそうな場所を狙う。夜間に光を当ててプランクトンを集めてからネットで採集するという方法もある。