カイアシ類の一種①
特徴
(写真:2019年4月下旬、三番瀬で採集。体長約0.8mm(触角と後端の肢を除いた長さ)。生きた状態で撮影。水中をピョンッピョンッと跳ねるように泳ぐ)
レア度:? 節足動物門 甲殻亜門 顎脚綱 カイアシ亜綱 学名:? 英名:? よく見られる季節:?
2019年4月下旬に夜の三番瀬で採集。
体長(触角と後端の肢を除いた長さ)は0.8mmほどで、体は半透明で縦長の楕円形をしており、体の上部に眼が1つと、頭頂部からは長い触角が2本伸びている。また体の後方にはエビの腹部のような細い尾が伸びる。
2021年に「浦安市三番瀬環境観察館」でプランクトンを専門にしているスタッフさんにこの写真を見てもらったところ、このタイプのカイアシ類は卵を1つずつ産むそうだ。
ちなみにカイアシ類(橈脚類)とは、エビやカニなどと同じ甲殻類の仲間で、専門家の間ではコペポーダ (Copepoda)と呼ばれている。海や湖沼から、水深1万メートルの深海など様々な環境に生息しており、現在までに約12000種が発見されている、地球上で最も繁栄した甲殻類だそうだ。生活スタイルも様々で、水中を漂うように暮らすプランクトン性のものや水底で生活する種類、他の生物に寄生・共生する種類もいる。
カイアシ類はほとんどは1~2mmと小さく、最も大きい種類でも1cmほどだ。カイアシ類は他の動物にとって非常に重要なエサ生物となっており、魚はもちろんクジラや海鳥もカイアシ類を捕食している。
(2020年3月)
(2024年1月)