ゴカイの一種⑤

特徴

(写真:2019年4月採集。全長約5mm。水中を泳いでいるところを捕獲した。胴部にはたくさんの卵を抱いている。目盛りは0.5mm)

レア度:? 環形動物門 多毛綱​ 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

【この生物の動画はこちらから】

種類不明。どこで採集したかは忘れてしまった。

全長約5mmと非常に小型のゴカイ類で、腹部にたくさんの卵を抱きながら水中を泳いでいた。

このページを書いている途中で気付いたのだが、これは1匹のゴカイの背中に、もう1匹一回り小さな同じ種類のゴカイがくっついているのではないだろうか?(繁殖活動中?)

それを踏まえて1匹の体をよく見てみると、頭部には眼のような2つの黒い点と、触手が5本ほど見える。

頭部と体の後端は薄いオレンジ色で、体は半透明?の鎧のようなウロコに覆われている。

みなさんにお伝えしなくてはならないことがある。ゴカイ類(多毛類)というのはまだまだ未知の部分が多い生物群で、研究者の数もが少ないため研究も十分には進んでおらず、さらにまだ発見同定されていない種(未記載種)が大量にいることが推測されている(2023年現在)。

またゴカイ類(多毛類)を正確に同定するには、その道のプロフェッショナルが顕微鏡下で「口の周りにある黒い点の数が~」や「体側にある疣足の先端の形状が~」というのを確認したり、動き方やどのような場所(底質)にいたかなど様々なファクターを総合して判断する必要がある。

つまり超マニアックな世界で、私などが「これは~ゴカイです!!」なんて迂闊には言えない領域なのだ!!…というのを現在(2023年)になってようやく自戒している。なのでこのページに書いてあることは話半分に聞いて、是非論文や専門家の方の解説等を参考にして欲しい!! ちなみにゴカイ類(多毛類)の研究者の間では採集したゴカイ類(多毛類)を生きたまま食べる風習があるとかないとか…(「魚に人気があるヤツはやっぱり美味いですよ!」って言っていたなぁ…)。

(2023年9月)

腹側から撮影。目盛りは0.5mm