チロリの一種①

特徴

(写真:2022年3月下旬に三番瀬南東の干潟で採集。全長約11cm。頭部先端にあるツヤっとした出っ張りは口から出した「口吻(こうふん)」。目盛りは1cm)

レア度:? 環形動物門 多毛綱 サシバゴカイ目 チロリ科(チロリ科以外の可能性もある) 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

2022年3月下旬に行われた三番瀬生物調査で、三番瀬の南東にある干潟(潮がよく引く日に出現する)で、「浦安市三番瀬環境観察館」のスタッフさんが採集してきた。採集時の詳細は聞いていないが、おそらく砂を、大きなスコップで掘って採集したのだと思う(そういう装備でらしたので)。

今回の個体は、体は薄いピンク色で体内が透けており、体の所々に黄色くなっている部分がある(後端部に行くほど黄色い部分が多い)。体の長さは約11cm、太さは約2~5mmといったところか。また体は円筒形で、体側には小さく控えめな「いぼ足」が並ぶ。

目につく、頭部先端にあるツヤっとした出っ張りは、口から出した「口吻(こうふん)」でエサを食べるときに使用する。

チロリの類は形態的に似た種が多く、素人が見た目だけで種を判断することは不可能に近いらしい。専門家が顕微鏡などを使用し精査して、ようやく種を同定できるそうだ。

ちなみに釣りエサとして「チロリ」というものが売られているが、これが何チロリなのかは不明。

最後に『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』のチロリ(このページの種ではないので注意)の解説を、以下に引用させていただく。

『環形動物門 多毛綱 サシバゴカイ目 チロリ科。餌をとるときに吻を長く出すのでベロダシとも呼ばれる。体長10cm内外。環節数170~200。体は円筒状であるが、前後両端部は細くなる。

頭部は円錐形で、先端に4本の短い感触手がある。各環節にある疣足 (いぼあし) の前面中央から糸状の鰓を出したり引込めたりする。体内に血管がなく,体腔内は血球を含んだ体液で満たされているため、体全体が紅色を呈する。

チヌ、ベラ、タイなどの釣餌に用いられる。潮間帯の砂泥中にすみ、活発に運動する。日本各地の海岸に分布する』

(2022年9月)

このツヤっとした出っ張りは、口から出した「口吻(こうふん)」でエサを食べるときに使用する
体は円筒形で、体側には小さく控えめな「いぼ足」が並ぶ
体の所々に黄色くなっている部分がある(後端部に行くほど黄色い部分が多い)。目盛りは1cm