ウスカラシオツガイ?

特徴

(写真:2022年9月中旬、三番瀬で採集。貝殻の幅約15mm。生きた状態で撮影。目盛りは5mm)

レア度:★★★☆☆ 軟体動物門 二枚貝綱 マルスダレガイ目 イワホリガイ科 学名:Petricola sp. 英名:? よく見られる季節:?

(同定に自信がありません。間違っている可能性がります。他の資料も参照してください)

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最大で貝殻の幅が3cmほどになるになるそうだが、2023年8月現在、まだ浦安ではそのような大きな個体は発見できていない。よく見かけるのは殻長が5~15mm程度のもの。写真の個体は2022年9月中旬に三番瀬で採集したもの(どのように採集したかは忘れてしまった)。

ウスカラシオツガイは1980年代以降に日本で見られるようになった原産地不明の外来種で、潮間帯のイガイ類や「マガキ」などのが密集している場所に生息しており、イガイ類や「マガキ」の群集に自らの細い足糸で付着しながら生活しているそうだ。

私が生物採集を行う場所では、量は多くないが、採集の度にポツリポツリと見つかる。ただ後述するが、この貝は個体によって貝殻の形態がかなり違い、さらにその小ささも相まって、発見した個体全てが本当にウスカラシオツガイなのか正直なところよく分からない。

なので仲間内ではウスカラシオツガイのような貝たちを「ウスカラシオツガイと呼ばれるものたち」と呼んでいる(笑)

貝殻の形態的特徴については『Wikipedia』『ウスカラシオツガイ』のページの解説を以下に引用させていただく。

『最大で殻長30mm、殻高15mm程度になるが、普通は殻長20mm程度。前後に長い楕円形で、殻頂は前方1/3付近にあり、前方が短く、後方が長い。

殻長5mm程度までは整った長楕円形だが、10mm前後からは成長とともに殻が不規則に歪むことが多く、輪郭はより丸くなったり、より細長くなったり、あるいは全体に波曲したりする[2]。殻は薄質軽量で、大人が力を入れれば指で押しつぶせる程度に弱い。

殻表には全体に50本前後の放射条があるが、これらは前方で粗く強く後方では細く弱くなることが多い。後方(長く伸びる方)は内外面ともにしばしば褐色に彩色され、前半の白色部との中間域では黄褐色にぼやけた色彩になることが多い。

蝶番にある歯はやや小さく、左殻に3主歯、右殻に2主歯があり、前後の側歯はない。套線は深く湾入する。』とのこと。

(2023年8月)

反対側(右側)の貝殻を撮影。目盛りは5mm
横(前方)から撮影。目盛りは5mm
横(後方)から撮影。目盛りは5mm
背面から撮影。目盛りは5mm
こちらは2022年8月中旬に三番瀬で採集したウスカラシオツガイ?と思われる個体。貝殻の幅約8mm。目盛りは0.5mm
こちらも2022年8月中旬に三番瀬で採集したウスカラシオツガイ?と思われる個体。貝殻の幅約9mm。2本の水管がよく写っている。目盛りは1cm
こちらは2019年4月に、潮が引いた河口にできた潮だまりの中で、海藻に絡みつくようにして居た個体。貝殻の幅約7mm
こちらは2022年9月中旬に三番瀬で採集したウスカラシオツガイ?と思われる個体だが、もしかすると違う種類の貝かもしれない…。貝殻の幅約4mm。水管がとても長く伸びている
こちらは2022年9月中旬に三番瀬で採集したウスカラシオツガイ?と思われる個体だが。貝殻の幅約10mm。二枚貝らしく体を縦にして砂に潜っていく
2022年2月下旬の境川河口で発見した、ウスカラシオツガイ?と思われる貝の貝殻だが、もしかすると違う種類の貝かも…。貝殻の幅約12mm。今までに挙げた個体に比べると貝殻の形状がかなり異なる