ハマグリの一種②

特徴

(写真:2022年5月下旬、三番瀬で採集。貝殻の幅約3cm。生きた状態で撮影。目盛りは1cm)

レア度:★★★★★ 軟体動物門 二枚貝綱 マルスダレガイ目 マルスダレガイ科 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

(解説に正確性が欠けています。他の資料を参考にしてください)

写真は2022年5月下旬に三番瀬で採集したもの。ハマグリの類であるとは思うが、種類は不明。

特徴としては「ハマグリの一種①」と比較しながら見て欲しいのだが、①貝殻の膨らみが強く、丸っこい印象、②貝殻を三角形に見立てた時に正三角形もしくは底辺の長い二等辺三角形で、右辺(後背縁)はやや山なりに曲がる、③貝殻を乾燥させると表面の膜がパリパリと剥がれる、などが挙げられる。

「ハマグリ」とは聞き慣れた貝の名であるが、実際には「ハマグリ」を取り巻く状況は非常に複雑で、専門家でもないと正確な説明はできないと思う。

私の拙い知識で語らせていただくと、まず正真正銘の「ハマグリ(Meretrix lusoria)」は東京湾奥では絶滅状態というのが定説で、滅多に見つかるものではない(見つかる可能性がゼロというワケではないが)。

他のハマグリ類で採れる可能性があるのは「チョウセンハマグリ」、「シナハマグリ」だろうか…(他にもあったらスミマセン)。それらが交雑した雑種が採れる可能性も否めない。

ある時、漁業関係者から東京湾内で「私たちがハマグリの種苗(稚貝?)を撒いている」と連絡が来たことがあったが、それが何ハマグリの種苗(稚貝?)なのかも分からない。

ハマグリ類は見た目が似たものが多い上に、貝殻の形状や色、模様には地域差・個体差があるようだ。つまり何が言いたいかというと、

私には何が何だかサッパリ分からないということだ!!

だって「ハマグリ」も「チョウセンハマグリ」も「シナハマグリ」もその他ハマグリたちも、「これが正真正銘の~ハマグリです!!」という”見本”を見たことがないのだもの(泣笑)

ただ三番瀬浦安側で見つかるハマグリ類にはどうやら2~3タイプあるのではないかということはちょびっとだけ分かってきた。それの1タイプが別ページの「ハマグリの一種①」で、もう1つがこのページの「ハマグリの一種②」である。主に貝殻の形状(3辺のバランス)で分けているのだが、ぶっちゃけ2つが別種であるかも、このページに乗せている3個体のハマグリ類が全て同じ種類なのかも全然分からない。

なので信用しないで欲しい。

(2023年8月)

反対側(右側)の貝殻を撮影。光沢はあるが、乾燥の影響で貝殻表面もの被膜が一部剥がれている。目盛りは1cm
横(前方)から撮影。殻長3cmに対し貝の厚みは1.5cmほどあり、ぷっくりと丸っこい印象。目盛りは5mm
反対側(後方)から撮影。貝殻表面の被膜の剥がれが目立つ。目盛りは5mm

正面から撮影。貝殻の合わせ面は薄い小豆色をしている。人の唇のようだ

背面から撮影。蝶番の左側(後方)に黒い靱帯が飛び出している。右側(前方)には窪み(月面)が見られる。目盛りは1cm
水に入れて上から撮影。貝殻の色彩と模様がよく分かる。水管を伸ばしている
水管を正面から撮影
こちらは2022年8月中旬に三番瀬で採集した個体。貝殻の幅約5cm。生きた状態で撮影。「貝殻を三角形に見立てた時に正三角形もしくは底辺の長い二等辺三角形で、右辺(後背縁)はやや山なりに曲がる」という特徴が共通しているが、同種なのかは正直わからない
こちらも2022年8月中旬に三番瀬で採集した個体。貝殻の幅約5.5cm。生きた状態で撮影。「貝殻を三角形に見立てた時に正三角形もしくは底辺の長い二等辺三角形で、右辺(後背縁)はやや山なりに曲がる」という特徴が共通しているが、同種なのかは正直わからない。目盛りは1cm
比較参考として「ハマグリの一種①」の写真を載せておく。こちらは貝殻を三角形に見立てた時に右辺(後背縁)が長く直線的。「ハマグリの一種②」と貝殻の形状に違いがあるが、別種なのかは正直分からない。目盛りは5mm