マンハッタンボヤ

特徴

(写真:2024年7月上旬、河口付近で撮影。1つのホヤの直径約1.5~3cm程度。河口の水中に沈んでいた漁網に大量に付着していた)

レア度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 脊索動物門 ホヤ綱 マボヤ目 フクロボヤ科 学名:Molgula manhattensis 英名:? よく見られる季節:早春~初夏?(真夏はかなり減る)

1つのホヤの直径が最大4cmほどになるらしい。本種を浦安で初発見したのは2020年7月下旬の河口。水中に沈んでいた漁網に大量の本種が付着していた。同年の6月下旬にこの漁網を確認したときはまだ付着していなかったので、6月下旬~7月の間に増えたものと推測される。

写真は2024年7月上旬に同場所で撮影したものだが、何年か観察を続けた結果、数の増減はあるもののこの場所では一年中マンハッタンボヤの須賀を確認できた。特に早春~初夏に爆発的に増え、秋頃になるとかなかなり数が減るイメージ。基本的に潮下帯に生息するため陸上からだとその存在を見落とし勝ち。

 

マンハッタンボヤは北大西洋が原産と考えられている外来種で、船体に付着したり、船のバラスト水(船の浮力や重量を調節するために船に汲み上げる海水)に混入して日本にやってきたと推測されている。

低塩分や水質の悪化に非常に強く、さらに短期間に成長し、約1年という短い寿命のなかで繰り返し繁殖する。またマンハッタンボヤは人工構造物上に付着するという特性を持っているらしく、たしかにこの漁網周囲の岸壁や岩などには付着していなかった(陸から見た限りでは)。

体は水から出した状態では球形に近い形をしており、2本の短いイボのような水管が確認できる場合もある。海水中だと大福に円筒状の耳が生えたような感じになる(写真参照)。体色は半透明~黄褐色で、体内に白い生殖腺と腸管が透けて見える。

(2020年8月)

(2024年8月)

上の写真の中のホヤ1個体を拡大。直径は2cmほど。水から出した状態では球形に近い形をしており、2本の短いイボのような水管が確認できる場合もある
同個体を真上から撮影。2本の水管をすぼめている状態
同個体を別角度から撮影。体表に紅藻類がまとわりついている
持ち帰ったマンハッタンボヤを水槽に入れて観察してみた。直径約1.5cm。海水に入れてしばらくすると、2本の水管を伸ばした。大福に円筒状の耳が生えたような感じだ。ちなみに右側の水管が入水管で左側が出水管となる
こちらは別個体。直径約1.5cm。マンハッタンボヤは一度基質から剥がしてしまうと再び付着する力が弱い気がする。これは無理やりカキ殻にくっつけている様子
同個体の入水管を拡大。入水管の上端には歯状の突起?が並んでいる
同個体の出水管を拡大。こちらには突起のようなものは見られない

こちらは2020年7月下旬、河口付近で撮影したもの。1つのホヤの直径約1~2cmほど。水中に沈んでいた漁網に大量に付着していたおびただしい量と密度で付着している。これだけ付着しているとかなり重量があり、漁業関係者に嫌われるワケだと納得