コケムシの一種①

特徴

(写真:2020年10月上旬、三番瀬で採集。薄紫色をしたハチの巣のようなものがコケムシの群体。石の表面に付着していた)

レア度:? 苔虫動物門 裸喉綱 唇口目 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

種類不明。2020年10月上旬、三番瀬にてカンザシゴカイ類を採集するために拾った石の表面に付着していた。

写真のコケムシは、薄紫色をした少し細めの湯呑みような形の虫室が密集して並び、石上に平面的な群体を形成している。また拡大して見ると虫室表面には多数の小さな孔が開いている。

私もコケムシという生物がいることは知っていたが、正直その生態などについては全く詳しくないので、以下に『日本大百科全書』の『コケムシ』の解説を引用させていただく。

『コケムシ』とは『水にすむ群体性の付着動物で、多虫類、外肛(がいこう)類など別名もある。

個虫(こちゅう)とよばれる体長1ミリメートル以下の動物体が無性出芽によって数を増やし、被覆状、樹枝状、塊状などさまざまな形の群体をつくる。

群体は石、貝殻、海藻などの表面に固着し、一見、陸生植物のコケに似ているのでこの名があり、苔形(こけがた)動物ともよばれる。』だそうだ。

つまり小さな小部屋を持った動物がたくさん集まって、見た目が植物や苔のような群体を作る生物がコケムシということだろうか?

(追記:2020年4月)もしかしたら「シロウスコケムシ」の仲間かもしれない。姿がよく似ている。

(2020年4月)

水から出した状態で撮影
拡大してみる。虫室表面には多数の小さな孔が開いている。また虫室1つの直径は0.3~0.5mmといったところ