イタボヤの一種②

特徴

(写真:2023年3月下旬、三番瀬で採集。大きさ約8cm×8cm。転石に付着していたものの一部を切り取ったもの)

レア度:? 脊索動物門 ホヤ綱 マボヤ目 シロボヤ/スチエラ科 学名:? 英名? よく見られる季節:?

(同定にちょっと自信がありません。他の資料も参照してください。間違っていたら教えていただけると嬉しいです)

2023年3月下旬の三番瀬で、潮の引いて干出した転石の側面に付着していた。採集時は写真のものよりもっとベットリと膜状な質感であったような気がする(水の外に出ていたため?)。

イタボヤとは『世界大百科辞典 第2版』にの解説を引用させてもらうと、『小さな個虫(こちゅう)がたくさん集まって平らな群体をつくり、石、海藻、貝殻などの表面を覆う。日本各地の沿岸でごくふつうに見られる。

寒天質状の共同外皮の中に長さ1.2~3.5mmの個体がほぼ垂直にうずまっていて、表面はぬるぬるしている。色はさまざまで橙色、紫褐色、黒紫色などがあり、ときには部分的に緑色になっているものもある。個虫は楕円形で、2列または花びらのような形に並ぶ。』だそうだ。

つまり複数の個虫が集まって群体を形成しており、小さな円筒状のもの1つ1つが個虫というわけだ。またホヤには「シロボヤ」のような「単体ホヤ」とイタボヤのような「群体ホヤ」の2タイプがあるそうだ。

(2023年6月)

採集時したもっとベットリと膜状な質感であったような気がするが、水に入れると写真のようにこんもりとした姿になった。小さな円筒形~ドーナツ形の物体が集まってできているのがわかる
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