ホウキムシの一種①

特徴

(写真:2019年4月下旬、河口付近で採集。石の表面に生えている花のようなものがホウキムシの一種。おそらく「ヒメホウキムシ」ではないかと思われる)

レア度:? 箒虫動物門 箒虫綱 Phoronidea目 Phoronidae科 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

【この生物の解説動画はこちらから】

種類不明。2019年4月に潮が引いた河口で石に付着しているのを発見した。

その姿からホウキムシの一種だと考えているがちょっと自信がない。見た目は「ヒメホウキムシ」などに似ているような気がする。

(追記:2021年6月4日)2021年3月上旬に河口(以前発見したのと同じ場所)で泳いで水中を観察していると、おそらく同種と思われる生物を発見。その時は結構頻繁に見かけ、よく成長しているようだった(下の写真参照)。水温が低い時期がシーズンなのだろうか?(その時の水温は約13℃)

(追記:2022年2月28日)2022年2月下旬にも、同じ場所で、水中の岩肌に繁茂しているのを多数発見。専門家の方によると「ヒメホウキムシ」の可能性が高いそうだ。

ちなみに『ホウキムシ』とは『日本大百科全書』の解説を引用させていただくと、

『触手動物門 ホウキムシ綱(現在は箒虫動物門 箒虫綱)の海産小動物の総称、またはそのなかの一種。浅海の砂の中や岩の上に棲管(せいかん)とよばれる管を分泌してその中にすむ小形の長虫状動物。

世界中で2属10種ほど、日本からは1属2種が知られている(現在では世界で2属11種以上、日本では1属4種)。先端に触手の束を備えた細長い円筒形のからだを箒(ほうき)に見立ててこの名がついている。

触手は数十から数百本を数え、触手冠を形成する。触手冠は、触手数の少ない種では馬蹄(ばてい)形をしているが、多くなると複雑に巻いて左右二つの螺旋(らせん)環をつくる。消化管はU字形で、肛門(こうもん)は触手冠の外側に開口する。血管系は閉鎖型。赤血球をもつ。排出器と生殖輸管を兼ねた1対の腎管(じんかん)がある。

種によって雌雄異体または同体。受精卵はアクチノトロカとよばれる美しい形の幼生へと発達する。この幼生はしばらく海中を遊泳したのち、着底・変態して成体となる。』とのこと

(2020年2月)

採集した石を真上から撮影
拡大して見てみる。たしかに箒(ほうき)のような形である
2021年3月上旬に河口付近(以前発見したのと同じ場所)を泳ぎながら水中を観察していると、おそらく同種と思われるホウキムシの群落を発見。その際は同じホウキムシを結構頻繁に見かけ、またよく成長しているようだった。水温の低い時期がシーズンなのだろうか?
白く小さな花が咲いているような見た目で、発見した時はその美しさに「おぉ~」と水中で声を出してしまった