テングサの一種①

特徴

(写真:2020年3月中旬撮影。岩の表面に生えたテングサの一種①。大量の藻体が密生し、芝生のようになって岩全体を覆っている)

レア度:★☆☆☆☆ 紅色植物門 真正紅藻綱 テングサ目 テングサ科 学名:? 英名:? よく見られる季節:?(一年中?)

種類不明。三番瀬や河口の潮間帯の、護岸や岩の上に、それらを覆い尽くすように大量に生えている。その様はまるで芝生のよう(手触りも芝生に近い)。特に冬季から初夏にかけて繁茂している。

藻体は暗い赤茶色で、所々に色が薄くなっていたり黄色っぽくなっている部分がある。また成長中と思われる部分は薄いピンク色をしている(下の写真参照)。また藻体は平たい円柱状で太さ0.2mmほどと非常に細く、また弓状に大きく湾曲している。枝は基部から不規則に枝分かれを繰り返しており、どこからどこまでが1株なのかよくわからない。特徴的には「シマテングサ」によく似ているが、私の知識では種類を同定することはできなかった。

(追記:2020年9月3日)大阪湾で海藻類などを調べている専門家の方から、「シマテングサは南方系の種類なので、「イトテングサ」の可能性もある」とのコメントを頂いた(ご助言ありがとうございます)。

(2020年9月)

藻体は平たい円柱状で太さ0.2mmほど。目盛は0.5mm
藻体は暗い赤茶色をしており、枝は大きく弓状に湾曲する
成長中と思われる部分は薄いピンク色をしている
岩からはがした本種の塊。藻体が複雑に絡み合い、さらに枝と枝の隙間が他の海藻やカイメン類?で埋まって、全体がマット状になっている。目盛りは1cm