紅藻の一種①

特徴

(写真:2020年8月中旬撮影。河口から約1kmほど上流の堤防に付着していたカキ殻や「ムラサキイガイ」の上に生えていた。この場所は潮間帯で、干潮時には完全に水から露出する)

レア度:★★☆☆☆ 紅色植物門 真正紅藻綱 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

種類不明。2020年8月中旬に、河口から上流に約1kmほどの場所で発見。堤防に付着したカキ殻や「ムラサキイガイ」の上に生えていた。ちなみに生えていた場所は潮間帯(ちょうかんたい)で、干潮時には完全に水から露出する。

見た目は赤黒い芝生のようで、触ってみるとコシがなく柔らかいスポンジのよう。よく見るとたくさんの細い長い藻体が密に絡まって1つの塊を形成しており、その塊は脆く、一部を引っ張るとすぐにちぎれる。また付着している基質から引きはがして付着器を見てみようと思ったが、目立つような付着器は見られなかった(見逃しただけかもしれないが)。

顕微鏡で拡大してみると、藻体の1本1本の太さは0.2mm前後。樹木の枝のように立体的に枝分かれをしており、先端に行くほど枝は細くなっている。また枝の先端は尖る。顕微鏡下での見た目は、過去に海沿いで発見した「テングサの一種①」によく似ているが、それに比べると藻体が細すぎるし、本種は「テングサの一種」のように藻体に堅さがなく脆い。

色々調べてた結果、見た目はテングサ科の「シマテングサ」やスギノリ科の「スギノリ」に似ているが、そのどちらでもないと思う。うーん私の知識では、海藻類は調べても答えにたどり着けないことが多い。

(2020年8月)

堤防に付着したカキ殻や「ムラサキイガイ」の上に生えていた。この場所は潮間帯(ちょうかんたい)で、干潮時には完全に水から露出する。
見た目は赤黒い芝生のようで、触ってみるとコシがなく柔らかいスポンジのよう
「ムラサキイガイ」の貝殻に付着している
よく見るとたくさんの細い長い藻体が密に絡まって1つの塊を形成しており、その塊は脆く、一部を引っ張るとすぐにちぎれる。目盛りは5mm
顕微鏡で拡大して見てみる。枝1本の太さは0.2mm前後。目盛は0.5mm
樹木の枝のように立体的に枝分かれをしており、枝は先端に行くほど細くなっている。また枝の先端は尖る