カブトクラゲの一種①

特徴

(写真:2019年2月採集。全長約4cm。体には上下があり、下方先端(写真左側)には口が開いている)

レア度:★★★★☆ 有櫛動物門 無触手綱 カブトクラゲ目 カブトクラゲ科 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

(同定にちょっと自身がありません。他の資料も参照して下さい。間違っていたら教えていただけると嬉しいです)

【この生物の解説動画はこちらから】

種類不明だが、カブトクラゲの一種である可能性が高いと思っているので、以下に「カブトクラゲ」の解説を載せておく。

「カブトクラゲ」はその名の通り、頭にかぶる兜(かぶと)のような形をしているクラゲ。体の下側の両サイドがふくらんで、全体が兜のような形をしている。

体の表面にはキラキラと輝くラインが8本走っており、そのうちの4本は長く体の下方にある羽状の突起まで伸びている。これは櫛板(しつばん、くしいた)という小さな板のようなものがたくさん並んだもので、「カブトクラゲ」はこの櫛板を、波打つように動かして泳ぐ。その際に櫛板が光を反射するので、キラキラ見えるのだそうだ。

また「カブトクラゲ」は体が非常に柔らかく、海が荒れると体がボロボロになってしまうので、海が荒れている時は深い場所で過ごし、穏やかになると海面近くまで上がってくるらしい。

クラゲは櫛板を持つ「有櫛(ゆうしつ)動物」と「刺胞(しほう)動物」という二つのグループに分けられ、「カブトクラゲ」や「ウリクラゲ」のように櫛板をもつクラゲは、「クシクラゲ(櫛クラゲ)」とも呼ばれる。

(2020年2月)

体の表面に8本ある櫛板(しつばん、くしいた)の列のうち4本が、後方まで長く伸びている
斜め後ろより撮影