ウロコムシの一種③

特徴

(写真:2020年4月下旬三番瀬で採集。全長約25mm。三番瀬の海底の砂の中から発見した。明るい褐色をした円形の「ウロコを持つ)

レア度:? 環形動物門 多毛綱 サシバゴカイ目 ウロコムシ亜科 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

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種類不明。2020年4月下旬に三番瀬の海底の砂(貝殻のかけらが混じる)の中から発見した。このタイプのウロコムシは例年4月頃にポツポツと見つかるイメージがある。もしかしたら形態がよく似ている「ウロコムシの一種②」が成長したものなのかもしれない。

背中は明るい褐色をした円形ウロコに覆われており、ウロコの数は片側10枚で両側合わせて20枚。ウロコは非常にはがれやすい。

疣足は片側20前後で合計40ほどある。疣足の周囲と先端には細い毛の束が生える。

頭部には細長く先端が黒く色づいた触手?が3本に、やや太い触手?が2本、さらにそれらの1/5程度の長さの短い触手?も2本見られる。また体側からも、細長く先端が黒く色づいた触手?が片側5本ずつ生えている。

『ウロコムシ』とは『ブリカニタ国際百科事典』によると『環形動物門 多毛綱 遊在目 ウロコムシ科に属する動物の総称。

体長3~5cm。体は背腹に扁平で、背面の両側には鱗が対をなして (12、15、18、40~50対など) 並んでいる。鱗の表面は、平滑なもの、いろいろな形の突起物をもったものなどさまざまである。

だいたい潮間帯の石の下などにすんでいるが、ヒトデ類やウミユリ類の体の表面について共生するものや、フサゴカイ (多毛類) の管の中で共生するものもある。日本に45種がすんでいる。』とのこと。

また現在(2023年)ではウロコムシたちは「サシバゴカイ目 ウロコムシ亜科」の下の6つの科に分かれている。このページの個体がどの科に属するかは私には分からないため、何科なのかは表記していない。

背中にウロコを持ったゴカイの仲間(ゴカイ類より体は短いことが多い)という感じだろうか? 背中側から見るとゴカイぽっくないが、腹側を見るとゴカイ類のような見た目をしている。

(2023年9月)

腹面から見るとゴカイ類のような見た目をしている
ウロコの数は片側10枚で合計20枚。ウロコは非常にはがれやすい。目盛りは0.5mm

頭部には細長く先端が黒く色づいた触手?が3本に、やや太い触手?が2本、さらにそれらの1/5程度の長さの短い触手?も2本見られる。目盛りは0.5mm

体側からも、細長く先端が黒く色づいた触角?が片側5本ずつ生えていた。目盛りは0.5mm
腹面を拡大して撮影
疣足の周囲と先端には細い毛の束が生える。目盛りは0.5mm