シロガネゴカイの一種①

特徴

(写真:2022年3月下旬、三番瀬で採集。全長約9cm、太さ約4mm。体を素早く波打たせて泳ぐこともできるそうだ)

レア度:? 環形動物門 多毛綱 サシバゴカイ目 シロガネゴカイ科 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

どのくらいまで大きくなるかは分からない。2022年3月下旬に三番瀬の南東の干潟で、「浦安市三番瀬環境観察館」のスタッフさんが採集した。

体色は肌色~ピンク色で、体内が透けて見える。頭部先端は尖っており、頭部と胴部の境目が肉眼ではよく分からない。

シロガネゴカイのなかまは、動きが非常に活発で、体を素早くニョロニョロと波打たせて泳ぐこともできるそうだ。たしかに、写真撮影の際もそのような動きをしていたし、体も良く伸び縮みし、手で掴もうとすると激しく暴れた。

余談だが、採集したスタッフさんは遠目でゴカイの泳ぎ方を見るだけで、ある程度ゴカイの種を絞り込めるそうだ。

みなさんにお伝えしなくてはならないことがある。ゴカイ類(多毛類)というのはまだまだ未知の部分が多い生物群で、研究者の数もが少ないため研究も十分には進んでおらず、さらにまだ発見同定されていない種(未記載種)が大量にいることが推測されている(2023年現在)。

またゴカイ類(多毛類)を正確に同定するには、その道のプロフェッショナルが顕微鏡下で「口の周りにある黒い点の数が~」や「体側にある疣足の先端の形状が~」というのを確認したり、動き方やどのような場所(底質)にいたかなど様々なファクターを総合して判断する必要がある。

つまり超マニアックな世界で、私などが「これは~ゴカイです!!」なんて迂闊には言えない領域なのだ!!…というのを現在(2023年)になってようやく自戒している。なのでこのページに書いてあることは話半分に聞いて、是非論文や専門家の方の解説等を参考にして欲しい!! ちなみにゴカイ類(多毛類)の研究者の間では採集したゴカイ類(多毛類)を生きたまま食べる風習があるとかないとか…(「魚に人気があるヤツはやっぱり美味いですよ!」って言っていたなぁ…)。

(2023年9月)

頭部周辺を拡大。頭部先端は尖り、頭部と胴部の境目が肉眼ではよく分からない
胴部を拡大
体の後端周辺を拡大