コノハエビの一種①

特徴

(写真:2019年6月中旬、河口付近で採集。体長約8mm(触角を除いた体の長さ)。生きた状態で撮影。目盛りは0.5mm)

レア度:? 節足動物門 軟甲綱 薄甲目 コノハエビ科 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

(同定にちょっと自信がありません。他の資料も参照してください)

2019年6月中旬、東京湾奥で大規模な青潮が発生した翌日に河口の浅瀬の砂をタモ網ですくったところ、その中に紛れていた。捕まえた当初はクーマ類の一種だと思っていたが、どうやらコノハエビの一種のようだ。

以下に、『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』の『コノハエビ類』の解説を引用させていただく。

『軟甲綱 薄甲目 Leptostracaとしてまとめられる甲殻類の総称。コノハエビ科 Nebaliidaeなど3科からなり、約40種が知られている。

体長1cm内外。頭胸部と腹部前半は二枚貝状の殻で包まれ、可動の額角をもつ。8対の胸脚はすべて葉状で、甲殻類の原始形態を示すと考えられる。現生の甲殻類としては最も古く、古生代シルル紀に出現した「生きている化石」である。浅海底生種のほか深海浮遊種も知られている。

コノハエビ Nebalia japonensisは赤色の大きな有柄眼1対と長い触角をもち、河口付近のやや汚れた砂泥底にすみ、有機物をろ過して食べる。日本産と世界に広く分布するN. bipesとの異同は明らかではない。』

(2020年6月)

(2024年1月)

消化管がよく透けて見える。丁度糞をしている瞬間のようだ