ヒラムシの一種②
特徴
(写真:2020年3月上旬、河口付近で採集。全長約2cm。黄褐色の体に、黒い細かな点が散らばっているように見える)
レア度:★★★☆☆ 扁形動物門 渦虫綱 多岐腸目 学名:? 英名:? よく見られる季節:?
種類不明。どのくらい大きくなるかはわからない。
2020年3月上旬に河口の石をひっくり返したらその裏にくっついていた。種類は不明だが、このあたりではよく目にするタイプのヒラムシだと思う。
体は黄褐色で、体の縁辺~中間ぐらいまでの範囲に小さな黒点が散らばっている。マイクロスコープで確認してみると黒点は体の縁辺に行くほど小さく、また縁辺では黒点が糸状に並んでいる。
体は柔らかく非常にちぎれやすいので扱いには注意が必要。
『百科事典マイペディア』の解説を引用させていただくと、『ヒラムシ』とは『渦虫綱 多岐腸類に属する体が扁平な扁形動物の総称。体は楕円形〜帯状で、長さ2〜40mm。体の表面は繊毛でおおわれる。
口は体の腹面中央に開き、樹枝状の腸の末端は行きづまりで、肛門はない。すべて海産で、多くは海岸の石の下などにすむ。ウスヒラムシ、ツノヒラムシなど種類が多い。』だそうだ。
ちなみにヒラムシ類は外見が似たものが多いうえ、研究も盛んに行われているわけでもなく、またヒラムシ類の図鑑も数少ない。種類に判別には専門家が顕微鏡下内蔵を観察してようやく同定できるレベルらしい。
またヒラムシはその見た目とは裏腹に獰猛な肉食性の種が多く、さらにフグ毒で有名なテトロドトキシンを体内に持つものもいるそうだ。こえ~。
(2023年9月)