ムシロガイ

特徴

(写真:2025年8月下旬、三番瀬で採集(採集したのは私ではない)。貝殻の長さ(殻高)約20mm。貝殻の背面には「タテジマイソギンチャク」と思われるイソギンチャクが多数付着していた。三番瀬浦安側では非常によく見られる「アラムシロ」と比べると、貝殻は大きく厚みある感じ。また軟体部も”肉厚”って感じがする)

レア度:?(数は少ないと思う) 軟体動物門 腹足綱 吸腔目 ムシロガイ/オリイレヨフバイ科 学名:Nassarius livescens 英名:? 

 

2025年8月下旬に他の方が採集。どのくらい大きくなるかは分からないが、殻長2cmほどにはなるようだ。ちなみに2026年3月現在、ムシロガイは準絶滅危惧(NT)に指定されている。たしかに私が三番瀬浦安側でムシロガイを見たのは、約14年間で今回が初めてのことであった。ちなみに同属の「アラムシロ」なら、まさに”掃いて捨てるほど”大量にいるのだが…。

 

今回採集したムシロガイの貝殻は「アラムシロ」の貝殻をそのまま大きくして、やや太さと丸みを加えたような雰囲気。ただ殻口周囲の滑層~内唇~外唇部が幅広く、またその部分の白さがよく目立つ。貝殻の背面には「タテジマイソギンチャク」と思われる小さなイソギンチャクが7~8個体ほど付着していた。

軟体部も「アラムシロ」によく似ているが、今回採集したムシロガイの水管は黒褐色で「洗う前のゴボウ」のような見た目をしており、三番瀬浦安側で見る「アラムシロ」の水管とはかなり異なる印象を持った。

 

「これはよく見ないとアラムシロと混同しちゃいそうだなぁ…」

と思っていると、このムシロガイを採集した人が

「こいつの軟体部(足)の後端には2本の触角があるんです!」

との言葉。

 

私は「??」となったが、その人が指し示す部位を見てみる。

おぉ!!ホントだ!!足の後端から短い触角がピョンピョンっと2本生えている(下の写真参照)。これは「アラムシロ」にはない特徴だ。

 

最近海に出れない期間が続いている。この間も海の環境、出現する生物は日々変化しているのだろう。人任せばかりにしていないで、自分も海に出ないとな~と思いつつ、明日もちゃっかり他の方が採集した生物を覗きに行く予定の私であった。

(2026年3月)

殻口周囲の滑層~内唇~外唇部が幅広く、またその部分の白さがよく目立つ
今回採集した個体の貝殻は「アラムシロ」の貝殻をそのまま大きくして、やや太さと丸みを加えたような雰囲気
貝殻の背面には「タテジマイソギンチャク」と思われる小さなイソギンチャクが7~8個体ほど付着していた
軟体部も何だか…肉厚な印象を受けた
水管を伸ばして移動している様子。貝殻に付着したイソギンチャクたちも開いている
眼と触角は「アラムシロ」のそれと似ている
今回採集した個体の水管は黒褐色で「洗う前のゴボウ」のような見た目をしていた
軟体部(足)の後端近くには2本の短い触角がピョコピョコっと伸びている。これは「アラムシロ」には見られない特徴だ