スギノリ科の一種?
特徴
(写真:2021年3月上旬、河口付近で採集。高さ約15cm)
レア度:? 紅藻植物門 真正紅藻綱 スギノリ目 スギノリ科 学名:? 英名:? よく見られる季節:?
(同定に自信がありません。間違っている可能性があります。他の資料を参照してください)
写真の海藻は2021年3月上旬に河口付近の水中を観察していたら偶然発見(水温は13℃ぐらいだっただろうか。とにかく寒くて死にそうだった)。種類不明なのでどのくらいまで大きくなるかは分からないが、水中で発見した時は25cm四方ぐらいの大きさ(下の写真参照)。寒くてきちんと周りを観察する余裕がなかったので確かなことは言えないが、その時見た限りでは同様の海藻は周囲にこの1株のみだった。
見た目の雰囲気や藻体の特徴からスギノリ科の一種かなと思っているが、全く自信はない。
藻体は暗い紅色で、枝の太さは0.5mm~最も太いところで1mmほど。枝はやや平たく、先端へ行くほどさらに平たくなるが、枝の中には円柱状に近いものもある。付着器は直径~5mm程度の低い円錐形?で、付着器から茎がわずかに立ち上がった後、前後左右に枝が分かれ、またそこからさらに枝は分岐し、樹木のような雰囲気となっている。
付着器近くから分岐した1本の枝を切り取りよく見てみると枝は緩やかにカーブしながら分岐を繰り返し、さらに分岐した枝の表面には(成長途中なのかそういうものなのかは分からないが)針状の長さ1~3mmほどの小さな枝が伸びている(枝枝言い過ぎて、自分でもよくわからなくなってきた)。
藻体には適度な弾力があり、水中から出しても直立するとまではいかないが、ある程度こんもりとした状態を保っている。
また採集した際には、藻体に多数の「トゲワレカラ」が付着していた。
(2021年5月)
(2024年6月)
飼育する
(写真:採集してすぐに自宅水槽1号に入れてみた。よくみると「トゲワレカラ」が枝にくっついている。見えるだろうか?)
紅藻類は丈夫なものが多いし水中の硝酸塩を少しでも減らしてくれれば…という狙いで、自宅水槽1号に入れてみた。
「ウチの水槽は全然海藻に適した環境じゃないし、しばらくしたら枯れるかな」と思っていたのだが、2021年3月上旬に水槽入れ、これを書いている5月中旬になってもピンピンしている。むしろ少し成長したかもしれない。これは完全に誤算で、素晴らしいタフさに感激である。
ちなみに自宅水槽1号は30cmキューブ、水量約21L、硝酸塩かなり高め、添加物などは特になし、ライトはテトラのLEDミニライト1個のみという環境。採集した時の海の水温が13℃ほどで、現在(5月中旬)は23℃だが、今のところ枯れたりする様子はない。やっぱり実際飼ってみないとわからないもんだな~。
ただこれから本格的に水温が上がる時期に突入するので夏枯れが心配だが、様子を見守っていこうと思う。もしまた採集できたら今度は三番瀬水槽にも入れてみたい。