サビキウリクラゲ
特徴
(写真:2024年1月下旬、三番瀬で採集。全長約4cm。この個体は採集後のダメージで体が凹んでしまっている。体には上下があり、下方先端(写真上側)には口がありこれを大きく開いてエサを丸のみする)
レア度:? 有櫛動物門 無触手綱 ウリクラゲ目 ウリクラゲ科 学名:Beroe mitrata 英名:? よく見られる季節:?
ウリクラゲはその名の通り野菜の「ウリ(瓜)」のような形をしているクラゲ。
体の表面にはキラキラと輝くラインが8本走っており、これは櫛板(しつばん、くしいた)という小さな板のようなものがたくさん並んだもので、ウリクラゲはこの櫛板を、波打つように動かして泳ぐ。その際に櫛板が光を反射するので、キラキラ見えるのだそうだ。
クラゲは櫛板を持つ「有櫛(ゆうしつ)動物」と「刺胞(しほう)動物」という二つのグループに分けられ、ウリクラゲや「カブトクラゲ」のように櫛板をもつクラゲは、「クシクラゲ(櫛クラゲ)」とも呼ばれる。
まるでUFOのような幻想的なフォルムをしている生物だが、その食事方法はダイナミック。エサとなる「カブトクラゲ」などのクラゲが近づくと、体の下方にある口(普段は閉じている)が、ガバッと大きく開き、相手のクラゲを丸のみにしてしまう。
(2024年8月)