ブリの幼魚
特徴
(写真:2018年5月採集。全長約5cm。知人が三番瀬で採集したブリの幼魚(モジャコ)と思われる魚)
レア度:★★★★★ 脊索動物門 条鰭綱 スズキ目 アジ科 ブリ属 学名:Seriola quinqueradiata 英名:Japanese amberjack よく見られる季節:?
2018年5月に知人が三番瀬で偶然採集した。私も浦安でこのような魚を見たのはこの一度だけ。
体は横長の楕円形で黄金色をしており、体側には7本ほどの横ジマが見られる。所謂「モジャコ」というヤツだろうか。
卵から孵化し1cmほどに成長した「ブリ」の幼魚は流れ藻(ながれも。水面を漂う海藻のかたまり)に寄り添いながら、流れ藻に付いた甲殻類やプランクトンなどを食べて成長する。この時期のブリを藻(も)に付くことから「モジャコ」と呼ぶ。この「モジャコ」を獲って来て生簀で大きく育てるのが「養殖ブリ」の主流だったが、近年では親ブリから卵と精子を採取して人工孵化させた仔魚(しぎょ。生まれたばかりの魚)を育てる「完全養殖」の技術も確立されている。
養殖関連の仕事をしている知人によれば、「ブリ」は魚食性がとても強く、人工孵化させた「ブリ」は約2cmほどになると他の「ブリ」の幼魚を追い掛け始め、時には共食いもするそうだ。
(2020年3月)