コトヒキ
特徴
(写真:2016年11月初旬撮影。全長約13cm)
レア度:★★★★★ 脊索動物門 条鰭綱 スズキ目 シマイサキ科 学名:Terapon theraps 英名:Creacent-banded tigerfish よく見られる季節:?
最大で全長30cm以上になり、50cmに達するという報告もある。釣り上げられたコトヒキが「ググ」っと鳴き、その音が琴の音色に似ていたため「琴弾き」の名前がついたそうな(これは鰾(うきぶくろ)を使って音を出しているらしい)。ちなみに私はずっと体のシマ模様が楽器の琴の弦をイメージさせるからだと勘違いしていた。
写真のコトヒキは私が三番瀬水槽の管理を引き継ぐ前からマーレ水槽で暮らしていたもの。おそらく2015~2016年に採集されたものだろう。それから2024年までの約8年間このサイズのコトヒキに浦安の海では出会っていない。ただ過去に2~3回、全長4cmほどのコトヒキの幼魚を見たのを記憶している。
体型は長楕円形で、体表は光沢のある銀色のウロコで覆われおり、体側には頭部後方から弓なりに走る3本の暗褐色のシマ模様がある。このシマ模様の形状は個体によって異なる場合がある
背びれには大き目の黒斑がある。尾びれにも黄褐色~暗褐色の縦ジマが5本ある。胸びれ、腹びれ、尻びれの一部が黄色に染まる場合もある。エラ蓋の後縁に長く強いトゲが1本あるのも特徴。
食性は動物食性で小魚や小型の甲殻類、底生動物などを捕食する。汽水域や河川内にも侵入する。産卵期は夏という情報が多い。
「他魚のウロコを剥がして食べる」という習性があるそうだが、私はまだその光景を見たことがない。
(2020年1月)
体表は光沢のある銀色のウロコで覆われおり、体側には頭部後方から弓なりに走る3本の暗褐色のシマ模様がある。このシマ模様の形状は個体によって異なる場合がある。背びれには大き目の黒斑がある。胸びれ、腹びれ、尻びれの一部が黄色に染まる場合もある。エラ蓋の後縁に長く強いトゲが1本あるのも特徴
飼育する
(写真:2016年撮影。全長約13cm。水槽に新しい魚を入れるため一時隔離されたコトヒキ)
環境の変化や水の汚れに非常に強く(汽水域や淡水にも侵入する)、配合飼料もバクバク食うので飼育は簡単だと思う。ただ気の強さと貪欲さから、コトヒキがいると他の魚、生物を飼いにくい。コトヒキの口に入るような小さな生物はバクバク食われてしまう。
また私は見たことないが、コトヒキは魚のウロコを剥がして食べる習性があるらしく、あまり良いイメージがない。今まで同居可能だったのは大型の「イソギンポ」、「イダテンギンポ」、「ソイの一種」、「マナマコ」、「イソガニ」。
結局水槽に新しい生物を入れるため、13cmぐらいまで成長したところで海へ返した。