タマシキゴカイ

特徴

(写真:2019年7月撮影。巣穴から体半分をのぞかせている。体の後ろ側だろうか?

レア度:★★★★☆ 環形動物門 多毛綱 イトゴカイ目 タマシキゴカイ科 Arenicola属 学名:Arenicola brasiliensis 英名:? よく見られる季節:?(潮干狩りシーズンに発見することが多いが…)

最大で30cmほどになる。干潟の砂泥中にU字形の穴を掘ってすむゴカイの一種。

体は筒状で前半部が太く(最大で1.5cmほどの太さになるそうだ)、後半部は細くなっている。体表の中間部の両サイドには赤い羽根状のエラがあり、赤い血液が流れているそうだ。触ると体は柔らかくプヨプヨとしているが、表皮はしっかりとした感触でちぎれずらい。また頭部には触手や目はない。

このページを見ている人の中には、潮干狩りへ行った際、砂の上に「グルグルにとぐろを巻いたモンブランのような砂の塊」や「球形でプヨプヨしたゼリー状のかたまり」を見たことある人がいるかもしれない。実はあれらはタマシキゴカイの糞と卵塊なのだ(下の写真参照)。あの糞と卵塊はあちこちにあるのに、肝心のタマシキゴカイ本体の姿を見ることは少ないため、その正体を知っている人は意外と少ない。

先に書いた、U時形の巣穴の肛門側の入口の周りに糞をするので、そのあたりを掘り返すと本体が見つかるらしい。

繁殖期は4~9月で、球形の寒天質の卵塊を砂の上に産む。卵塊の中で多くの卵が孵化、成長し、小さな「仔虫(こむし)」になってから水中に泳いで出るそうだ。

(2020年3月)

タマシキゴカイの卵塊。寒天質で非常に柔らかく、プルプルしている。水中では球形をしている
卵塊を割ってみる。中に非常に小さな卵が見える
卵を拡大して見てみる。卵一粒の大きさは約0.1mmで、卵がひも状につながっている