ゴカイの一種⑥

特徴

(写真:2019年5月上旬、浦安市内河川の下流~中流域で採集。全長約7mm。水面を泳いでいるところを捕獲した。胴部に汚れた肌色のような色の卵を大量抱えているように見える)

レア度:? 環形動物門 多毛綱 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

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種類不明。2019年5月上旬に浦安市内河川の下~中流域で発見。水面をスーっと泳いでいたのを捕獲した。

体は濃い茶色で、背面には角ばったウロコが密に並んでおり、それはまるで恐竜のシッポの骨格のようだ。

頭部には眼のような黒い点が2つと、2本の触手が見える。

またこの個体は体の胴部の腹面全体に汚れた肌色をした大量の卵を抱えているように見える。

みなさんにお伝えしなくてはならないことがある。ゴカイ類(多毛類)というのはまだまだ未知の部分が多い生物群で、研究者の数もが少ないため研究も十分には進んでおらず、さらにまだ発見同定されていない種(未記載種)が大量にいることが推測されている(2023年現在)。

またゴカイ類(多毛類)を正確に同定するには、その道のプロフェッショナルが顕微鏡下で「口の周りにある黒い点の数が~」や「体側にある疣足の先端の形状が~」というのを確認したり、動き方やどのような場所(底質)にいたかなど様々なファクターを総合して判断する必要がある。

つまり超マニアックな世界で、私などが「これは~ゴカイです!!」なんて迂闊には言えない領域なのだ!!…というのを現在(2023年)になってようやく自戒している。なのでこのページに書いてあることは話半分に聞いて、是非論文や専門家の方の解説等を参考にして欲しい!! ちなみにゴカイ類(多毛類)の研究者の間では採集したゴカイ類(多毛類)を生きたまま食べる風習があるとかないとか…(「魚に人気があるヤツはやっぱり美味いですよ!」って言っていたなぁ…)。

(2023年9月)

腹側に大量の卵を抱えているように見える
恐竜の尻尾の骨格のようなウロコだ