ゴカイの一種④

特徴

(写真:2019年8月中旬、河口付近採集。長さ約20mm。夜間、水中をクルクル泳いでいたのを捕獲した。この個体は体の後ろの方がちぎれた状態なのかもしれない)

レア度:★★★☆☆ 環形動物門 多毛綱​ 学名:? 英名:? よく見られる季節:?

種類不明。どの程度まで大きくなるかは分からない。2019年8月中旬の夜、河口付近で水面付近をクルクル回るように泳いでいたところを捕獲した。

手触りはプヨプヨしていて柔らかい。頭部周辺が黒く、その下の胴部は薄い緑白色をしており、さらにその下は赤色をしている。また体側に細かないぼ足が密に並ぶ。

その泳ぎ回る姿からこのようなタイプのゴカイ類を、釣り人達(特に「スズキ」のルアー釣りをしている人)は「クルクルバチ」と呼ぶ(「バチ」とはゴカイ類など環形動物の総称)。おそらくこのように泳ぎ回るタイプのゴカイは浦安だけでも複数種いて、彼らはそれらをまとめてそう呼んでいると考えられる。

みなさんにお伝えしなくてはならないことがある。ゴカイ類(多毛類)というのはまだまだ未知の部分が多い生物群で、研究者の数もが少ないため研究も十分には進んでおらず、さらにまだ発見同定されていない種(未記載種)が大量にいることが推測されている(2023年現在)。

またゴカイ類(多毛類)を正確に同定するには、その道のプロフェッショナルが顕微鏡下で「口の周りにある黒い点の数が~」や「体側にある疣足の先端の形状が~」というのを確認したり、動き方やどのような場所(底質)にいたかなど様々なファクターを総合して判断する必要がある。

つまり超マニアックな世界で、私などが「これは~ゴカイです!!」なんて迂闊には言えない領域なのだ!!…というのを現在(2023年)になってようやく自戒している。なのでこのページに書いてあることは話半分に聞いて、是非論文や専門家の方の解説等を参考にして欲しい!! ちなみにゴカイ類(多毛類)の研究者の間では採集したゴカイ類(多毛類)を生きたまま食べる風習があるとかないとか…(「魚に人気があるヤツはやっぱり美味いですよ!」って言っていたなぁ…)。

(2023年9月)